性病(STD)の種類

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性病(STD)のことや種類などについて

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性病は性感染症と言って、セックスなどの性行為によって感染する病気です。

その前に性病って?実はよくわからない性病について

性病は性感染症と言って、セックスなどの性行為によって感染する病気です。

一般的に性病とよばれている病気は性感染症や性行為感染症と言い、その名の通りセックスなどの性行為によってパートナーに感染する「うつる病気」で、おもに膣や陰部のデリケートゾーンに症状が出ます。

また、性病はSTDと呼ばれることもありますが、これは性感染症の英語「Sexually Transmitted Diseases(性的に感染する病気)」から来ていて、英語ではSexually Transmitted Infectionsと呼ばれることもあります。

性病(STD)にはさまざまなものがあり、HIVのように最悪死に至るものからあまり症状の出ないものまで、いろいろあります。

性感染症(STD)はオーラルセックスでも感染します。

性病(STD)の感染というと、コンドームを使用しないセックスでの感染を思い浮かべる人も多いと思いますが、コンドーム無しでの膣への挿入行為が無くても、フェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスでも感染する性病はいくつもあります。

性病の中でも感染者が多いとされる性器クラミジア感染症(クラミジア)や淋菌感染症(淋病)もフェラチオやクンニリングスで感染する性病です。

他にも、アナルセックス(肛門性交)でも性感染症(STD)に感染する危険はあります。アナルセックスによって感染する性感染症(STD)はHIVが良く知られていますが、淋菌感染症(淋病)などもアナルセックスによって感染することのある性感染症です。

こんなにある性病(STD)

ひとことで性病(STD)と言ってもいろいろな病気があり、一般的に性病とされる病気はこれだけあります。

なお、日本性感染症学会 では2016年版のガイドラインで、梅毒、淋菌感染症、性器クラミジア感染症、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、性器伝染性軟属腫、腟トリコモナス症、細菌性腟症、ケジラミ症、性器カンジダ症、非クラミジア性非淋菌性尿道炎、軟性下疳、HIV感染症(エイズ)、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、赤痢アメーバ症の17疾患を性感染症または性感染症関連疾患 としています。

それぞれの性病の特徴

性器クラミジア感染症

性器クラミジア感染症は一般的には単にクラミジアと呼ばれることが多く、性病の中でも感染者が多い性病で、クラミジアトラコマティスという病原体がセックスやフェラチオ、クンニリングスなどの性行為によって感染します。

性器だけでなく、咽頭クラミジアと言ってのどにも感染する病気です。

感染後1~3週間後に症状が出ますが、症状が出ない場合や症状が軽い場合も多く、感染していることに気付かないケースも多くなっています。ただし、クラミジアに感染している場合には卵管炎や骨盤腹膜炎など他の病気になる場合もあり、不妊などの原因となることもあります。
また、クラミジアに感染している場合には、HIVに感染する可能性が高くなります。

クラミジアの症状としては、女性の場合はおりものの増加や不正出血、下腹部の傷みなどがあります。男性の場合は尿道のかゆみや排尿時の痛み、陰嚢の痛みなどがあります。

性器クラミジア感染症についてくわしく

非クラミジア性非淋菌性尿道炎

非クラミジア性非淋菌性尿道炎は、クラミジア以外の病原菌が性行為によって感染することが原因で起こる尿道炎で、男性の尿道炎の70%程度がこの非クラミジア性非淋菌性尿道炎とされています。

マイコプラズマ、ウレアプラズマなどの病原菌が原因とされますが、病原菌が特定されないことも多く、病院などでは「雑菌に感染した」などと説明されることも多いようです。

非クラミジア性非淋菌性尿道炎の症状は、尿道から膿が出る、排尿時の軽い痛み、尿道のかゆみなどがあります。

淋菌感染症

一般的に淋病と呼ばれる淋菌感染症は、性行為によって淋菌に感染することで起こる病気で、性器クラミジア感染症とともに感染者の多い病気で、淋菌感染者のうち20~30%でクラミジアにも感染しているとされます。

淋菌は感染力が強いことが特徴で、コンドームなどを使用しない性行為を行った場合、感染する確率は30~50%と言われています。また、クラミジア同様にのどにも感染します。

淋菌感染症の症状は、女性ではおりものの増加や下腹部の傷み、不正出血などがありますが、症状が出ないことも多くあります。対象的に男性でははっきりとした症状があらわれ、尿道から膿が出る、排尿時の激しい痛み、尿道のかゆみなどがあります。

女性の場合あまり症状がでないことが多いのですが、気づかないまま放置すると、卵管炎や骨盤腹膜炎になることがあり、また、不妊の原因ともなります。

淋菌感染症(淋病)についてくわしく

梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体がさまざまな性行為によって、血液、精液、膣分泌液を経由して感染します。ペニシリンという薬が開発されるまでは不治の病で、死に至る病気でした。

日本では一時期梅毒の患者が激減していましたが、ここ数年で梅毒の感染者数は増加しています。

梅毒の症状は病気の進行具合によって4段階(4期)にわけることができ、1期(感染後3週間から3か月)では陰部や口などに傷みの無いしこりができたり、太もも付け根のリンパ節がはれたりします。これらは2~3週間で症状が消え、2期までの潜伏期間となります。

現在では治療方法や薬の発達によって、全身に症状があらわれて重症化する3期、4期に進行することはほとんどないとされますが、治療の開始が早いほど治療期間が短く済み、治療の開始が遅れれば治療期間が長くなります。

梅毒についてくわしく

腟トリコモナス症

腟トリコモナス症は膣トリコモナス原虫による感染症で、他の性病と同様におもに性行為によって感染しますが、膣トリコモナス原虫というごく小さな虫が原因となっていることもあり、下着やタオルなどによっても感染します。このため、セックスの経験が無い女性や子供でも感染することがあります。

腟トリコモナス症の症状は男性の場合(男性でも感染します)あまり症状が出ませんが、尿道から膿が出たり排尿時に軽い痛みが出るなどの尿道炎の症状が出ることがあります。女性の場合は、外陰部のかゆみや悪臭のする泡だったおりもの、黄色い膿のようなおりもの、などの症状が出ますが、半数程度で症状が出ないとされています。

症状が出ない場合でも、放置することによって不妊や早産の原因となることがあります。

腟トリコモナス症についてくわしく

性器ヘルペス

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス(HSV)が性行為によって陰部などに感染することで、陰部や肛門周辺に水泡やただれが起きる病気です。また、フェラチオなどのオーラルセックスによって口内に感染する場合もあります。

単純ヘルペスウイルス(HSV)は潜伏感染と言って、体内に潜伏し続けて再発を繰り返すことがあります。初めて単純ヘルペスウイルス(HSV)に感染した場合には症状が強く出る傾向があり、性器や肛門周辺、臀部などに水ぶくれやただれが出て排尿時に痛みを伴い、発熱することもあります。

性器カンジダ症

性器カンジダ症はもともと体内にあるカビの1種であるカンジダが原因で起こる病気で、体調不良によって菌が増殖したり、すでに性器に菌が増殖しているパートナーとのセックスによって症状があらわれます。

性器カンジダ症では男性に症状が出ることはあまりありませんが、女性では膣内や外陰部にかゆみが出たりヨーグルト状のおりものが出たりします。

カンジダはもともと体内にあるもので、女性の場合は通常は膣内の良い菌がカンジダの増殖を抑えていますが、膣内を洗い過ぎることでこの良い菌まで流してしまい、カンジダが増殖して性器カンジダ症となる場合があります。

性器カンジダ症についてくわしく

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは性器や肛門周辺に小さなイボやカリフラワー状のイボができる性感染症で、セックスなどの性行為によってヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することで発症します。

尖圭コンジローマによって陰部にできたイボは外科的な処置で取り除きますが、ヒトパピローマウイルス(HPV)そのものを体内から取り除くことは困難で、見た目では治っていても3か月以内に25%のひとが再発する病気です。

尖圭コンジローマについてくわしく

HIV感染症(エイズ)

HIVとは、Human Immunodeficiency Virus (ヒト免疫不全ウイルス)の略で、人間の免疫細胞に感染します。免疫細胞に感染したHIVが増殖して免疫機能が低下することで合併症を発症した病気を、後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno-Deficiency Syndrome : AIDS)といいます。

HIVはHIV感染者の血液や精液、膣分泌液、母乳といった体液に多く含まれていますがもともと感染力はそれほど強くありません。性行為におけるHIVの感染は、膣内や亀頭、口腔内などの傷からおこり、感染した場合でも平均で8年から10年程度は症状がありません。

HIV感染症(エイズ)についてくわしく

軟性下疳

軟性下疳は、性行為によって軟性下疳菌に感染することによって発症し、陰部に豆粒大のいぼが出来ます。このいぼが潰瘍化すると強い痛みが出ます。

日本での軟性下疳の患者数は少なく、海外で感染してくる患者がみられる程度となっています。逆にアメリカでは軟性下疳の患者数が増加傾向にあり、軟性下疳の症状があるとHIVの感染確率が上がるために注意が必要な性感染症とされています。

A型肝炎

A型肝炎とはA型肝炎ウイルス(HAV)の感染が原因で起こる肝炎のことで、一般的には性行為と関係なく飲食物などを経由して口から感染します。

性行為での感染はアナルセックスやオーラルセックスによって口からウイルスが入って感染します。

A型肝炎は他の急性ウィルス性肝炎と比べて症状が強く、発熱や全身のだるさ、吐気、嘔吐、などの症状が1~2週間続きます。A型肝炎には治療薬は無く、一般的には安静にしていることで2~3か月程度でなおります。

B型肝炎

B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症し、主に血液を通して感染します。主な症状には吐き気や嘔吐、黄疸、全身のだるさ、食欲不振などがあります。

B型肝炎には急性B型肝炎と慢性B型肝炎があり、急性B型肝炎の多くは性感染症と考えられています

C型肝炎

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)に感染することで発症する肝臓の病気で、国内でのC型肝炎ウイルス感染者数は150万~250万人とも言われていますが、性行為による感染率は低いと考えられています。

C型肝炎ウイルス(HCV)は、輸血や針刺し事故などで感染している血液が直接体内に入ることによって感染しますが、新規のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者の発生は少ないと思われます。

赤痢アメーバ症

通常、赤痢アメーバ症は、感染した人から糞便とともに赤痢アメーバという原虫が排泄され、飲食物が赤痢アメーバに汚染された状態で口から摂取することで感染します。

このため、性行為における赤痢アメーバ症の感染は、アナル舐めなどの行為やアナルセックスを介しての口からの感染となっています。

細菌性腟症

細菌性腟症とは性行為が直接の原因となる病気ではなく、特定の性病の原因となる菌やウィルス(クラミジア、淋菌、トリコモナス、カンジダなど)以外の、もともと膣内にある菌が何らかの理由で繁殖して、膣内に炎症を起こす病気です。

細菌性腟症の症状には、おりものが灰色がかった色をしていたり魚のようなにおいがしたりすることがありますが、半数程度の人は症状が出ないとされます。

膣内で菌が繁殖する原因ははっきりしていませんが、もともと強い酸性に保たれている膣内を洗いすぎることによってこの酸性のバランスが崩れ、菌が繁殖しやすくなることがあります。また、症状の出ないことが多い病気ですが、放置すると子宮頸管炎や子宮内膜炎などのほかの病気になりやすくなったり、妊娠している場合には流産や早産の原因となりますので、気になる場合には早めに検査を受けることが必要です。

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伝染性単核球症(キス病)

伝染性単核球症は唾液の中にいるヘルペスウイルスの一種のEBウイルスに感染することで発症する病気です。

伝染性単核球症はセックスなどの性行為で感染するものではありませんが、キスによって感染することも多いためキス病とも呼ばれます。EBウイルスは睡液によって感染するため、キス以外でも飲物の回し飲みなどで感染するケースもあります。

症状は体のだるさやのどの痛み、発熱などがありますが、感染している人でも2割程度の人は症状がないとされます。

サイトメガロウイルス感染症

サイトメガロウイルス感染症は性行為が感染原因ではないことも多く、胎内感染による先天性の感染が多い病気です。

サイトメガロウイルスはヘルペスウイルスの一種ですが、感染しても症状が出ることはあまりなく、免疫力が落ちた際に、倦怠感や発熱、首のリンパ節の腫れなどの症状が出ることがあります。

成人T細胞白血病

成人T細胞白血病は性行為による感染のほかに、母乳を通じた母子感染があります。感染していても症状が出るのはほとんどの場合が40歳以上のため、病名に成人が含まれています。

原因となるヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-Ⅰ)の国内での感染者は80万人以上と推計されていますが、発症する確率は5%程度と言われています。発症した場合には、リンパ節の腫れや脾臓の腫れ、意識障害などの症状がみられることがあります。

ケジラミ症

ケジラミ症は、陰毛に寄生するケジラミが性行為などによって陰毛同士が接触することによって感染しますが、タオルなどを介して感染することもあるため家族間での感染もみられます。

ケジラミ症の症状はケジラミに血を吸われることによる痒みですが、ケジラミは1mm程度の大きさなのでケジラミを目で見て確認することもできます。

疥癬

疥癬は疥癬虫とも呼ばれるヒゼンダニに感染することで発症する病気です。

性行為による身体接触でも感染しますが、性行為による感染は全体の10%程度と言われています。高齢者が感染しているケースが多いため、ほとんどの場合は高齢者からその介護者への感染となっています。

疥癬に感染した場合、主に夜中に全身に痒みが出ます。

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このサイトに掲載している症状や治療例などについてはあくまでも参考例です。実際の各個人の症状や病気に当てはまるとは限りません。実際に症状や体調などが気になる場合や病気の場合には、医療機関もしくは検査機関で検査を受け、治療に関しては医師の診察を受けてください。