HIV感染症(エイズ)

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HIV(AIDS:エイズ)について

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HIVの感染者数、AIDSの患者数とも増加傾向にあります。

HIV(エイズ)とは

日本では1985年に初めてエイズ患者が報告され、現在でも感染者は増加傾向にあります。

HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)とは、人の免疫細胞に感染するウイルスで、HIVには大きく分けてHIV-1とHIV-2があります。日本では感染例のほぼすべてがHIV-1で一般的にはHIVというとHIV-1のことを意味します。

HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などの免疫細胞に感染すると体内の免疫細胞が減ってしまいます。これにより、さまざまな細菌やウィルスなどから人の身体を守っている免疫細胞が減ってしまうことで、いろいろな病原体に感染しやすくなります。

このHIVによって免疫力が弱まり、さまざまな病気を発症する状態をAIDS(Acquired Immuno-Deficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群)と言います。

エイズ(AIDS)には指標疾患と呼ばれる23種類の病気があり、それらの病気になっていることが認められるとエイズ(AIDS)であると診断されます。

HIVがどのように感染するのか

性的接触、血液(血液製剤)、母子感染

HIVは血液や精液、膣分泌液、母乳といった体液に多く含まれます。ただし、唾液、涙、尿などの体液には他人に感染させるだけのHIVは含まれていません。
HIVの感染は、腸管、膣、口腔内などの粘膜を経由したり、針の刺し傷を含めた皮膚の傷が血管に達するような場合に起こり、主な感染経路は「性的感染」「血液感染」「母子感染」です。

性的感染

HIVの感染は性行為によるものが最も多く、女性は膣粘膜から、男性は性交によって生じる亀頭部分(粘膜)の細かい傷から、精液、膣分泌液に含まれるHIVが侵入することで感染します。

男女間の膣性交だけでなく、アナルセックス(肛門性交)でもHIVは感染します。腸管粘膜は膣の粘膜と比べて傷付きやすいこともあり、HIVの感染リスクは膣性交よりもアナルセックスの方が高くなっています。

また、可能性はかなり低いもののフェラチオやクンニリングスといったオーラスセックスでの感染の可能性もあります。

血液感染

感染者の血液にもHIVが多く含まれます。このため、何らかの理由によって感染者の血液が他の人の血管に入ることによりHIVが感染します。

具体的には輸血や注射針の使い回しによる麻薬の回し打ち、医療現場による針刺し事故などがあります。ただし、輸血に関しては、献血された血液に対して非常に厳格なHIV検査が行われています。そのため現在では輸血による感染の危険性は極めて低くなっています。

また、針刺し事故は主に医療従事者に起こるものですが、万が一、HIV感染者の血液で事故が起こってしまった場合でも、2時間以内に抗HIV薬の予防内服を行うことによって、感染の危険性を低下させることができます。

母子感染

母子感染は母親がHIVに感染している場合に、出産時の産道感染、母乳哺育による感染、胎内感染があります。

ただし、妊娠初期のHIV検査実施による感染診断や妊娠中の抗HIV療法などの、母子感染予防対策を適切に行うことで、現在では母子感染率を0.5%未満にまで低下させることが可能となっています。

性行為での感染確率は0.1~1%程度

性行為(膣性交、アナルセックス)での感染の確率は、コンドームを使わない性行為の場合で0.1から1%程度とされています。ただし、1回のコンドームを使用しない性行為で感染しているケースもあります。

また、梅毒や淋病、クラミジアなどの他の性感染症に感染している場合には、粘膜に炎症を起こしやすくなっているために、HIVの感染の確率は数倍増加します。

HIV感染症の病期

HIV感染症は初感染期、無症候期、エイズ期に分けられます

HIVに罹患すると2~6週間に初感染症状として50~90%の感染者に発熱やリンパ節腫脹、咽頭炎などの何らかの症状が認められると報告されています。

初感染症状は数週間で無くなり、その後症状のない無症状期が数年から数十年有ります、最終的にエイズ指標疾患などが現れることでエイズ期となります。

初期感染症状は特にHIV特有のものではなく、また、その後の無症状期も長いことから、HIVに感染しているかどうかを知るためにはHIV検査を受けるしかありません。

HIVの治療

抗HIV薬でウイルスの増殖の抑制

現在、HIVを体内から完全に排除して「完治」できる治療法はありません。しかし、HIV感染症の治療法は近年めざましく進歩していて、抗HIV薬によってウイルスの増殖を抑えることでエイズの発症を長期間防ぐことができます。

HIVの治療については「治療し続ける」必要がありますが、日本では「多剤併用療法」が可能になったことでHIV患者の寿命などが大きく改善されていて、HIV(エイズ)は「コントロール可能な慢性感染症」へと変わりつつあります。

後天性免疫不全症候群(AIDS)における指標疾患

エイズ(AIDS)と診断される場合の指標疾患は23あります

A.真菌症

  1. カンジダ症(食道、気管、気管支、肺)
  2. クリプトコッカス症(肺以外)
  3. コクシジオイデス症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頸部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  4. ヒストプラズマ症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、頸部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの
  5. ニューモシスティス肺炎

B.原虫症

  1. トキソプラズマ脳症(生後1か月以後)
  2. クリプトスポリジウム症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)
  3. イソスポラ症(1か月以上続く下痢を伴ったもの)

C.細菌感染症

  1. 化膿性細菌感染症(13歳未満で、ヘモフィルス、連鎖球菌等の化膿性細菌により以下のいずれかが2年以内に、2つ以上多発あるいは繰り返して起こったもの)
    • 敗血症
    • 肺炎
    • 髄膜炎
    • 骨関節炎
    • 中耳・皮膚粘膜以外の部位や深在臓器の膿瘍
  2. サルモネラ菌血症(再発を繰り返すもので、チフス菌によるものを除く)
  3. 活動性結核(肺結核又は肺外結核)(※)
  4. 非結核性抗酸菌症
    • 全身に播種したもの
    • 肺、皮膚、頸部、肺門リンパ節以外の部位に起こったもの

D.ウイルス感染症

  1. サイトメガロウイルス感染症(生後1か月以後で、肝、脾、リンパ節以外)
  2. 単純ヘルペスウイルス感染症
    • 1か月以上持続する粘膜、皮膚の潰瘍を呈するもの
    • 生後1か月以後で気管支炎、肺炎、食道炎を併発するもの
  3. 進行性多巣性白質脳症

E.腫瘍

  1. カポジ肉腫
  2. 原発性脳リンパ腫
  3. 非ホジキンリンパ腫
  4. 浸潤性子宮頸癌(※)

F.その他

  1. 反復性肺炎
  2. リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成:LIP/PLH complex(13歳未満)
  3. HIV 脳症(認知症又は亜急性脳炎)
  4. HIV 消耗性症候群(全身衰弱又はスリム病)

※ C.11活動性結核のうち肺結核及びE.19浸潤性子宮頸癌については、HIV による免疫不全を示唆する所見がみられる者に限る。

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このサイトに掲載している症状や治療例などについてはあくまでも参考例です。実際の各個人の症状や病気に当てはまるとは限りません。実際に症状や体調などが気になる場合や病気の場合には、医療機関もしくは検査機関で検査を受け、治療に関しては医師の診察を受けてください。